2010年 09月 13日
人生最大の苦行④ |
いやいや、まだ続くよ。引っ張りすぎ?でもこっからがほんまに最大の苦行やったのよ。
とりあえず頂上に着いて朝ごはんです。Sさんが用意してくれた赤いきつねをいただきます。
これわかるかな?標高が高いからぱんぱんになってんねん。チョコレートの袋もやし、ペットボトルもぱんぱん。出発前におにぎり3つ買ったのに、M氏が全部食べてしもた~(怒)。
こんな感じでお湯を沸かします。Sさんのリュックからは1・5のペットボトルが2本ぐらい出てきた。もちろんこの湯沸しセットも。沸かす為のお水も背負ってくれてたSさん。ますますポイントアップです。食後にコーヒーも淹れてくれはってん。インスタントちゃうで。あのカップに引っ掛けて淹れる美味しいやつ。山頂でコーヒー飲めると思ってなかったから余計に美味しく感じます。山頂に「おはちまわり」っていう小一時間ぐらいで行けるコースがあるらしく、せっかくやから行ってみよう、ってなって私とM氏とSさんとYさんの4人で出発。Sさんは帰りの車の運転もあるので、寝ながら荷物番。全員のリュックのヒモを両腕に引っ掛けて寝てました。まず小高い山みたいなとこから登ってみたけど、登り始めて3分ぐらいで私とM氏リタイヤ。脚痛いんやもん。で、その小高い山から富士山の噴火口を覗き込みます。
「こっから落ちたら死ぬかなー」「そら死ぬんちゃうか」「でも、這い上がってこれるかも」・・・と小学生並の会話をかわしつつその辺うろちょろ。太陽がぽかぽかと暖かく、眠気が襲ってきたのでその場に寝転がって寝ました。背中がごつごつして痛かったけど1時間ぐらい寝てたみたい。おはちまわりに行ったKさんとSさんがなかなか戻ってこないので、今のうちにトイレ行こうと思って行ったんやけど小銭が無い。そうそう、知ってる人もいると思うけど、富士山ってトイレ有料なのよね。下の休憩所は200円やったのに頂上は300円やねん。その時200円しかなくて、「売店で1000円崩すか・・・」と思って売店行ったんやけど、ペットボトルのジュースが300~400円ぐらいする。そんなんもったいないやん。さらに衝撃やったんが、カップヌードルが700円もするねん~!!しかもそれ食べてる人居るし!!!ちゃんとお湯入れて席まで運んできてくれるんやけど、カップヌードル食べてトイレ行って1000円って有り得へんやろ。トイレはしょうがないとしてもカップヌードル700円て・・・恐るべし富士ビジネス。結局崩さず200円だけ払ってトイレしました。ごめんなさい。
そうこうしているうちにおはちまわり組が帰ってきて、おはちまわり組が落ち着くのを待って下山開始。もう、登りきった達成感と、暖かい太陽とでまさに「意気揚々」で下りはじめたのに、坂3つ下ったぐらいで「脚がヤバイ・・・・」ってなった。ひたすら下りの繰り返しやねんけど、傾斜がけっこうキツくて脚がくがく。まっすぐ前向いて降りられなくて、カニ歩きしてたけど、「それは使ってない筋肉を使ってるから、ずっとやってるとヘンな筋が痛くなっちゃうよ」とSさん。後ろ向きに歩いてみたりするけど、それもダメ出しされる。でも脚痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。どうしようもない。見かねたSさんが「ジクザグに歩くとラクだよ」と教えてくれたので、早速実践。するとこれがほんまにラク。歩く距離は増えるけど道を真横に横切る感じでジクザグ下ります。すっかり気分よくなってハイペースでジグザグ。「さっきよりだいぶ早くなったね~」なんて言われてますますジグザグ。M氏は一人でさっさと下りていきます。彼はいつも自分の事しか考えてないからね。
それでも30分ぐらいしたらまた脚が痛くなってきた。短!!調子良かったんたった30分(哀)。もうこっからは思い出すのもイヤになるぐらい脚痛いし、いつまで経ってもひたすら石ごろごろのおんなじ道やし、景色も変わらへし、傾斜もキツイしでほんまに辛かった。唯一の救いはKさんがずっと一緒に下りてくれたこと。Kさんは関西の人で、大学も京都やったから少ないけど共通点もあるし、なんと言っても関西人同士、しょうもない話が延々と続けられる。歳は少し上やけど、ひたすら喋り続けました。Kさんがいいひんかったら多分動けヘんかったと思う。Sさんもところどころで待っててくれたりするし、二人とも「荷物重くてしんどいんやったら、持つよ」って言うてくれるねん~(涙)。ただ脚がどんどん限界に近づいてて、この辺りから尻もちをつく回数ががやたらと増えてきててんな。でもリュックがクッションになって背中を石にぶつけたりするのを防げてたの。もし背中に何も無くて背骨とかに石が当たってたらもう立ち上がれヘん。尾てい骨にごりごり~なんてなった日にゃあ、もうキレまくって取り乱してたと思う。そんなこともおもしろおかしく話しながら下りていくんやけど、そのうち話す元気も無くなって来た。あとな、砂埃がすごいねん。だから砂埃で髪がどんどん白くなって、顔も疲れてきたからお婆ちゃんみたいになってたらしい(哀)。M氏に「あみだばばあみたいだよ」とまで言われる。そんなM氏もそのうち見えなくなり、SさんもYさんも見えなくなって、Kさんととぼとぼ歩き続けます。一回だけもうほんまに脚が出なくなったことがあったんやけど、下りな帰れヘんやん。Kさんもさすがに疲れてきたみたい。だっておはちまわりも行ってるんやもん。おはちまわらんで良かったわ~。
とまあ、ぶーぶー言いながらもどうにかこうにか下りてきて、ようやく登山口に帰ってきました。で、最初に書いたけど、行きしな登山口まではゆるい下りやったやんな。と言う事は帰りはゆるい上りなのよ。最後に上りかいな~と思ったけど、下りより全然ラク。使い切った筋肉が引き締められる感じでした。うわーいよく頑張った。先に下りたSさんとM氏が5合目まで車で来てくれたので、さらに歩かんで済んだ(喜)。思った以上に下山に時間がかかってしまい(ほとんど私のせいやけど)、みんなもかなり疲れていたので、お土産も見ずに(5合目はけっこう賑やかでお店とかある)富士を後にします。さようなら富士山。もう二度と来る事はないやろうけど、気が向いたらまた来るよ。
帰りはサービスエリアで軽くご飯を食べて後は爆睡。誰もSさんに気遣う事無く眠りにつきます。おまけに、原因不明のすごい渋滞にはまってしまい、予定より2時間ほど遅れてM氏と二人立川駅で降ろしてもらいました。そして、M氏と二人で貪るようにイタリアンのビュッフェを食べて(お代わり3回、ほぼ会話無し)、やっと帰宅。お疲れ自分。
次の日スーパー温泉行ったんやけど、露天風呂の岩見たら富士山の岩場思い出してちょっと辛かった。岩場トラウマなったかも(笑)。でも、露天で空を見上げると「あの雲の上まで登ったんやな~」ってちょっと感慨深かった。
すごく辛かったけど久しぶりに達成感を味わえたし、「自分まだ頑張れる(体力的に)」ってちょっと自信ついたような気がします。34歳最後のいい思い出になりました(そもそもこれが目的やったからね)。下りてすぐいろんな人に「もう二度と上りません」ってメールしたし、さっきも「もう二度と来る事は無い」って書いたけど、約1週間経った今は、「もっかいぐらい登ってもいいかなー」なんて思ったりします。ただ、次登るとしたらもっと脚を強くしてしっかり準備して楽しく登りたいな~。あのね、富士山登るには体力<気力<脚力だで。あとは、もうちょっと人の少ない平日に登りたいかな。とりあえず、次はなおちゃを誘って高尾山辺り登ってみようと思います。
登るなら若いうちが良いと思う。みんな富士山に登ろう!!
とりあえず頂上に着いて朝ごはんです。Sさんが用意してくれた赤いきつねをいただきます。
これわかるかな?標高が高いからぱんぱんになってんねん。チョコレートの袋もやし、ペットボトルもぱんぱん。出発前におにぎり3つ買ったのに、M氏が全部食べてしもた~(怒)。
こんな感じでお湯を沸かします。Sさんのリュックからは1・5のペットボトルが2本ぐらい出てきた。もちろんこの湯沸しセットも。沸かす為のお水も背負ってくれてたSさん。ますますポイントアップです。食後にコーヒーも淹れてくれはってん。インスタントちゃうで。あのカップに引っ掛けて淹れる美味しいやつ。山頂でコーヒー飲めると思ってなかったから余計に美味しく感じます。山頂に「おはちまわり」っていう小一時間ぐらいで行けるコースがあるらしく、せっかくやから行ってみよう、ってなって私とM氏とSさんとYさんの4人で出発。Sさんは帰りの車の運転もあるので、寝ながら荷物番。全員のリュックのヒモを両腕に引っ掛けて寝てました。まず小高い山みたいなとこから登ってみたけど、登り始めて3分ぐらいで私とM氏リタイヤ。脚痛いんやもん。で、その小高い山から富士山の噴火口を覗き込みます。
「こっから落ちたら死ぬかなー」「そら死ぬんちゃうか」「でも、這い上がってこれるかも」・・・と小学生並の会話をかわしつつその辺うろちょろ。太陽がぽかぽかと暖かく、眠気が襲ってきたのでその場に寝転がって寝ました。背中がごつごつして痛かったけど1時間ぐらい寝てたみたい。おはちまわりに行ったKさんとSさんがなかなか戻ってこないので、今のうちにトイレ行こうと思って行ったんやけど小銭が無い。そうそう、知ってる人もいると思うけど、富士山ってトイレ有料なのよね。下の休憩所は200円やったのに頂上は300円やねん。その時200円しかなくて、「売店で1000円崩すか・・・」と思って売店行ったんやけど、ペットボトルのジュースが300~400円ぐらいする。そんなんもったいないやん。さらに衝撃やったんが、カップヌードルが700円もするねん~!!しかもそれ食べてる人居るし!!!ちゃんとお湯入れて席まで運んできてくれるんやけど、カップヌードル食べてトイレ行って1000円って有り得へんやろ。トイレはしょうがないとしてもカップヌードル700円て・・・恐るべし富士ビジネス。結局崩さず200円だけ払ってトイレしました。ごめんなさい。
そうこうしているうちにおはちまわり組が帰ってきて、おはちまわり組が落ち着くのを待って下山開始。もう、登りきった達成感と、暖かい太陽とでまさに「意気揚々」で下りはじめたのに、坂3つ下ったぐらいで「脚がヤバイ・・・・」ってなった。ひたすら下りの繰り返しやねんけど、傾斜がけっこうキツくて脚がくがく。まっすぐ前向いて降りられなくて、カニ歩きしてたけど、「それは使ってない筋肉を使ってるから、ずっとやってるとヘンな筋が痛くなっちゃうよ」とSさん。後ろ向きに歩いてみたりするけど、それもダメ出しされる。でも脚痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。どうしようもない。見かねたSさんが「ジクザグに歩くとラクだよ」と教えてくれたので、早速実践。するとこれがほんまにラク。歩く距離は増えるけど道を真横に横切る感じでジクザグ下ります。すっかり気分よくなってハイペースでジグザグ。「さっきよりだいぶ早くなったね~」なんて言われてますますジグザグ。M氏は一人でさっさと下りていきます。彼はいつも自分の事しか考えてないからね。
それでも30分ぐらいしたらまた脚が痛くなってきた。短!!調子良かったんたった30分(哀)。もうこっからは思い出すのもイヤになるぐらい脚痛いし、いつまで経ってもひたすら石ごろごろのおんなじ道やし、景色も変わらへし、傾斜もキツイしでほんまに辛かった。唯一の救いはKさんがずっと一緒に下りてくれたこと。Kさんは関西の人で、大学も京都やったから少ないけど共通点もあるし、なんと言っても関西人同士、しょうもない話が延々と続けられる。歳は少し上やけど、ひたすら喋り続けました。Kさんがいいひんかったら多分動けヘんかったと思う。Sさんもところどころで待っててくれたりするし、二人とも「荷物重くてしんどいんやったら、持つよ」って言うてくれるねん~(涙)。ただ脚がどんどん限界に近づいてて、この辺りから尻もちをつく回数ががやたらと増えてきててんな。でもリュックがクッションになって背中を石にぶつけたりするのを防げてたの。もし背中に何も無くて背骨とかに石が当たってたらもう立ち上がれヘん。尾てい骨にごりごり~なんてなった日にゃあ、もうキレまくって取り乱してたと思う。そんなこともおもしろおかしく話しながら下りていくんやけど、そのうち話す元気も無くなって来た。あとな、砂埃がすごいねん。だから砂埃で髪がどんどん白くなって、顔も疲れてきたからお婆ちゃんみたいになってたらしい(哀)。M氏に「あみだばばあみたいだよ」とまで言われる。そんなM氏もそのうち見えなくなり、SさんもYさんも見えなくなって、Kさんととぼとぼ歩き続けます。一回だけもうほんまに脚が出なくなったことがあったんやけど、下りな帰れヘんやん。Kさんもさすがに疲れてきたみたい。だっておはちまわりも行ってるんやもん。おはちまわらんで良かったわ~。
とまあ、ぶーぶー言いながらもどうにかこうにか下りてきて、ようやく登山口に帰ってきました。で、最初に書いたけど、行きしな登山口まではゆるい下りやったやんな。と言う事は帰りはゆるい上りなのよ。最後に上りかいな~と思ったけど、下りより全然ラク。使い切った筋肉が引き締められる感じでした。うわーいよく頑張った。先に下りたSさんとM氏が5合目まで車で来てくれたので、さらに歩かんで済んだ(喜)。思った以上に下山に時間がかかってしまい(ほとんど私のせいやけど)、みんなもかなり疲れていたので、お土産も見ずに(5合目はけっこう賑やかでお店とかある)富士を後にします。さようなら富士山。もう二度と来る事はないやろうけど、気が向いたらまた来るよ。
帰りはサービスエリアで軽くご飯を食べて後は爆睡。誰もSさんに気遣う事無く眠りにつきます。おまけに、原因不明のすごい渋滞にはまってしまい、予定より2時間ほど遅れてM氏と二人立川駅で降ろしてもらいました。そして、M氏と二人で貪るようにイタリアンのビュッフェを食べて(お代わり3回、ほぼ会話無し)、やっと帰宅。お疲れ自分。
次の日スーパー温泉行ったんやけど、露天風呂の岩見たら富士山の岩場思い出してちょっと辛かった。岩場トラウマなったかも(笑)。でも、露天で空を見上げると「あの雲の上まで登ったんやな~」ってちょっと感慨深かった。
すごく辛かったけど久しぶりに達成感を味わえたし、「自分まだ頑張れる(体力的に)」ってちょっと自信ついたような気がします。34歳最後のいい思い出になりました(そもそもこれが目的やったからね)。下りてすぐいろんな人に「もう二度と上りません」ってメールしたし、さっきも「もう二度と来る事は無い」って書いたけど、約1週間経った今は、「もっかいぐらい登ってもいいかなー」なんて思ったりします。ただ、次登るとしたらもっと脚を強くしてしっかり準備して楽しく登りたいな~。あのね、富士山登るには体力<気力<脚力だで。あとは、もうちょっと人の少ない平日に登りたいかな。とりあえず、次はなおちゃを誘って高尾山辺り登ってみようと思います。
登るなら若いうちが良いと思う。みんな富士山に登ろう!!
by lovechang3
| 2010-09-13 00:25